こんな人におすすめ
□農業を仕事にしたい
□土地も繋がりもないので、独立しても販売先や経営のことが不安
□地元の長野県で働きたい(Uターン)
□都会ではなく、大自然の中で働きたい(Iターン)
□実家の農業を継ぐ前に経験を積みたい
澄んだ空気とおいしい水、
広大な南アルプスを望むこの場所で、
農業を仕事にしてみませんか?
農業を始めたいと思っている人、満員電車で通勤する生活ではなく、大自然の中で働くことに憧れている人、今は県外で働いているけれど、いつか長野に戻りたいと考えている人、実家の農業を継ぐ前に、もっと経験を積みたいと思っている農業後継者の人、「南信州りんご大学院」はそんなみなさんのパートナーになります。
初めての農業に不安を感じる人でも大丈夫。りんごづくりのノウハウや一流農家になるための経営知識をマンツーマン指導で丁寧にレクチャーします。1人1人に合わせて独立まで伴走し、独立後もりんごの育成や管理、販売や経営を行ううえで困ったことがあればいつでも相談にのります。
すばらしい自然に囲まれた長野・下伊那での暮らしに心がワクワクしてきたなら、まずはアクション!
一泊二日の体験入学からお気軽にご参加ください。
特集
『南信州りんご大学院』校長にインタビュー
日本の農業の、
未来のために。
―どうして『南信州りんご大学院』を始めようと思ったのですか?
私はりんご農家の長男として生まれ、家業を継ぐことを当たり前のように考えて育ってきました。しかし、周りのりんご農家を見ると、高齢化や後継者不足で農業をやめざるを得ない状況の人がたくさんいます。若者は仕事を探し、都会へ出ていくばかり。りんご農園がソーラーパネルに変わっていく光景はさみしいものがあります。このままでは、くだものの里と呼ばれているこの地域も、いずれ「産地」とは言えなくなるでしょう。これは、日本全国どこの農家も直面している問題です。産地を維持し、日本の農業を守っていくためには、作り手を育て、農業を長く続けられる人を増やしていくことが必要です。誰もやらないなら自分がやろうと思い、『南信州りんご大学院』を始めました。
進化し続ける農家だからこそ学べることがある
―なかひら農場さんは一般的な農家とは規模もビジネス展開も全然違いますよね? ここで学ぶからこそ得られることはどんなことだと思いますか?
なかひら農場は8.5haの広大な土地でりんごを育てるりんご農家です。こだわりの堆肥や剪定方法など、おいしいりんごを作るために独自のノウハウを持っています。ですが、それだけではありません。品種改良に取り組み、2種類の新しいりんごを種苗登録したほか、併設の自社工場では最新機械でジュースを製造しています。ほかにも、りんご狩りや工場見学といった観光農業にも力を注いでいます。農家は保守的とよく言われますが、私はそれではいけないと思っています。五年も十年も同じということはあり得ません。なかひら農場は先を見据えて、いつもチャレンジを続けてきました。農業でも常に進化していく大切さを体感してもらえると思います。
農業をはじめる人の
不安を理解しています
―『南信州りんご大学院』は授業料無料、逆に正社員として給料が支払われるということに驚いたのですが…
確かに、一般的な国の農業里親制度などでは授業料が発生しますよね。それに、その町に住んで働くとなると家賃や生活費もかかるので貯金を切り崩して暮らすしかありません。いざ独立しようとしても、農地を借りたり、農機具を買ったり、そこでもお金が必要になります。農業をはじめる人はいろんな不安を抱えています。その気持ちがよく分かるので、『南信州りんご大学院』の院生に進んだ人は正社員として雇用し、学びながら働いて、独立資金も貯めてもらえたらと思っています。独立までの期間を設けずに5年でも6年でも実力がつくまで研修を続けることや、独立後もりんごの売り先がなくて困ったときはなかひら農場で買い取るなどするように決めたのも、少しでも不安を減らしたいとの想いからです。できるだけ長く農業を続けてもらいたいですからね。
りんご畑の仕事スケジュール
※1:真っ赤に育ったりんごは、やがて地に落ち土に還るのが自然のサイクル。なかひら農場ではその自然のリズムに合わせ、収穫時期の12月にりんごの搾りかすで作った堆肥をたっぷり土に与えています。
Q&A よくある質問
Q1 他の農業研修制度では、農業を教わるために毎月受講料が必要と聞いたのですが、受講料は必要ないのですか?
A:受講料は一切いただいていません。反対に、正社員として雇用しながら農業を教えますので、お給料をお支払いします(体験入学を除く)。実際に農業で独立するためには農地を用意したり機械を購入したり、いろいろと費用がかかります。「南信州りんご大学院」で働きながらノウハウを学び、独立資金を貯めてもらえたらと思っています。
Q2 一般的な国の里親制度では2年で独立することが条件とされていますが、独立するまでの期間を定めていますか?
A:「南信州りんご大学院」は独立までの年数は定めていません。個人差があるので3年で独立する人もいれば5年かかる人もいます。1人1人に合わせて研修を行い、独立できる実力がついて卒業が認められ、卒業証書をお渡しするまでしっかりとサポートしていきます。
Q3 農業に興味があるのですが、今の会社をいきなり辞めるのは不安です…。
A:そういう人のために、一泊二日から参加できる「体験入学」や1~2週間アルバイトとして働く「スクーリング」を設けています。まずは週末や連休を利用して体験入学にお越しください。
Q4 農業で独立しても、農地の用意や売り先の開拓やコネクションに苦労すると聞きました。独立後の支援などはありますか?
A:できるだけ長く農業を続けてもらいたいので「りんご大学院」では独立後のサポートに力を入れています。農地の手配や、収穫したりんごの売り先などのフォローも万全です。
Q5 大学院生の採用人数は年に1~2人とのことですが、それ以上は採用してもらえないのですか?
A:ケガなく安全に農業研修を行うため、「南信州りんご大学院」の院生にはマンツーマン指導を行っています。対応できる人数に限りがあるため現在は1~2人と定めていますが、その分、1人1人に寄り添いながら丁寧に研修を行っています。